【3月9日 AFP】国際捕鯨委員会(International Whaling CommissionIWC)は8日、ロンドン(London)で3日間の会合を終え、米環境団体「シー・シェパード(Sea Shepherd Conservation Society)」に対して日本の調査捕鯨船を追跡・妨害する手法が危険だと非難した。

 南極海で日本の調査捕鯨を妨害しているシー・シェパードは3日、調査捕鯨船に酸の入ったビンなどを投げ込んでいた。

 国際捕鯨委員会は声明で、シー・シェパードが過去数か月にわたり調査捕鯨船に対して危険な抗議活動を行ってきたとの複数の報告を受けたとし、同団体に対して「海上での安全を脅かす危険行為を停止」するよう呼びかけた。また、抗議船の船員には自制を求めた。

 一方シー・シェパード側は、調査捕鯨船による暴力行為を受けたと主張。同団体の抗議船「スティーブ・アーウィン(Steve Irwin)」号のポール・ワトソン(Paul Watson)船長は7日、調査捕鯨船から発砲された上、閃光弾の攻撃を受けたと語っている。(c)AFP