【2月29日 AFP】(一部修正)米連邦議会から促された米連邦捜査局(FBI)は28日、薬物使用疑惑の渦中にあるロジャー・クレメンス(Roger Clemens)投手が禁止薬物使用を否定した宣誓証言で虚偽の証言を行ったか捜査を行うことを発表した。

 7度のサイ・ヤング賞(Cy Young Award)受賞を誇るクレメンスは、13日に開かれた米議会下院政府改革委員会(House Oversight and Government Reform Committee)の公聴会において、ステロイド(Steroid)やヒト成長ホルモン(Human Growth Hormone、HGH)を使用したことは無いと証言している。

 しかし、クレメンスの元トレーナーであるブライアン・マクナミー(Brian McNamee)氏は、公聴会で1998年から2001にかけて複数回にわたりステロイドとHGHを注射したと証言している。

 両者の矛盾した宣誓証言により、同委員会のヘンリー・ワクスマン(Henry Waxman)委員長は司法省(Justice Department)に対し捜査の要請を行った。

 FBIの広報官は「ロジャー・クレメンスの委員会での宣誓証言についての捜査開始の要請はFBIに委任され、ワシントン支部によってしかるべき捜査が行われることとなります」と発表している。

 クレメンスの弁護士を務めるラスティ・ハーディン(Rusty Hardin)氏は、「捜査が開始されることは常に予期していた。(FBI捜査官が)公聴会にも姿を見せていたし、何も目新しいということはない」と語り、FBIの捜査に関して驚きを見せなかった。

 2007年12月に発表され大きな衝撃を呼ぶ摘発となったジョージ・J・ミッチェル(George J. Mitchell)元上院議員による報告書でマクナミー氏は、クレメンスに対してステロイドを16回投与したと証言していたが、その後、ステロイド投与の回数について「最初に証言した回数よりも多かった」と証言を変更している。

 マクナミー氏の証言により、ミシェル氏の報告書に名前を記載されたチャック・ノブロック(Chuck Knoblauch)氏やニューヨーク・ヤンキース(New York Yankees)のアンディ・ペティット(Andy Pettitte)投手はHGHの使用を認めている。(c)AFP