【2月26日 AFP】パリ郊外ボビニー(Bobigny)の裁判所は25日、ニコラ・サルコジ(Nicolas Sarkozy)仏大統領の息子ルイ(Louis)君(10)の殺害を脅迫した消防士の男と共犯者に対して有罪の判決を言い渡した。

 主犯の消防士(22)は、フランステレコム社の携帯事業部門であるOrangeで働いていた友人(21)からルイ君の電話番号を聞き、ルイ君に殺害を脅迫する電話をかけたとして訴えられていた。この電話番号はこの友人が昨年、社内の「VIPリスト」から入手したものだった。

 主犯の男には執行猶予付き禁固3か月、友人には700ユーロ(約11万円)の罰金刑が言い渡された。さらに、サルコジ大統領の前夫人でルイ君の母親のセシリア(Cecilia)さんに苦痛を与えたとして、両被告は1ユーロ(約160円)の罰金を命じられた。

 原告側、被告側双方の希望で、被告2人の実名は公表されていない。

 最初に被告が脅迫電話をかけたのは前年8月。電話番号はセシリアさんの名義で登録されていたが、息子のルイ君が使用していた。さらに今年1月5日、被告は盗んだ電話で自宅周辺から使い再び同じ番号へ電話をかけ、ルイ君を殺害すると脅迫した。

 裁判で消防士の男は「本当にサルコジ家の電話番号なのか確かめたかった」ので数回にわたって電話をかけたと主張した。また、自分の行動は「おろか」だったと認め、大統領一家へ謝罪した。

 電話番号を漏らした友人は、脅迫電話が深刻な事態を巻き起こすとは「考えもしなかった」と述べた。(c)AFP