【2月21日 AFP】(2月23日 写真追加)香港の人気女優らのヌード写真がインターネットに流出した事件で、流出元となった人気俳優、エディソン・チャン(陳冠希、Edison Chen、27)さんが21日、記者会見を開き、一連の映像は自分が撮影したものと認め香港映画界から引退すると宣言した。

 香港を中心に過去数週間、チャンさんが女優や歌手など複数の有名女性と映っているわいせつな写真やビデオ映像がインターネット上にはんらんし、大騒動に発展していた。

 スキャンダルが明らかになって以降、チャンさんが初めて公衆の面前に姿を現すとあって、この日の謝罪会見には大勢の報道陣が詰め掛けた。

 カナダ生まれのチャンさんは、事件に対する責任を負い説明するために香港に戻ったと述べ、「今回の事件が招いた問題について、また苦痛をこうむったすべての方に対して謝罪したい」と英語で声明を読み上げた。さらに「今回の件で傷つけてしまったすべての女性とその家族の方にお詫びしたい。本当に申し訳ない」と謝罪を繰り返した。

 チャンさんは写真を撮影したのが自分であることは認めたが、ネット上への流出は写真を盗んだ何者かによるもので、警察の捜査にも協力していると説明した。

 さらに「香港を離れている間に重大な決断をした。この件に関してわたしがすべきことを誠心誠意、果たした後、香港のエンターテインメント界から引退することを決めた」と述べ、香港映画界から「無期限に」遠ざかると宣言した。

 また、今後数か月は「自分自身を癒すとともに、自分の魂を見つめたい。慈善事業や地域の社会事業にも時間をささげたい」と語った。
 
 エディソン・チャンさんは、内外で大ヒットした香港映画「インファナル・アフェア(Infernal Affairs)」で主人公の警官の青年時代役を演じている。同映画は、マーティン・スコセッシ(Martin Scorsese)監督が「ディパーテッド(The Departed)」としてリメイクし米国でも大ヒットした。(c)AFP