【2月21日 AFP】20日のニューヨーク商業取引所(New York Mercantile ExchangeNYMEX)の原油先物市場は、標準油種の軽質スイート原油(3月分)が史上最高値となる一時1バレル101ドル27セントを記録した。その後引き戻し、前日比73セント高の1バレル100ドル74セントで取引を終えた。

 NYMEXでは、前日の19日も、一時1バレル100ドル10セントを記録し、終値が100ドル1セントとなっており、世界的な原油供給不安が再燃している。

 20日ロンドン(London)の国際石油取引所(IPE)の北海ブレント(Brent North Sea)原油(4月分)は、前日比14セント安の98ドル42セントで取引を終了。ロンドン市場でも前日の19日、史上最高値となる一時1バレル98ドル70セントを記録している。

 価格高騰の背景には、世界の原油の約40%を供給している石油輸出国機構(Organisation of Petroleum Exporting CountriesOPEC)が減産を決定するとの観測がある。OPECは来月5日にオーストリア・ウィーン(Vienna)での会合で、北半球での冬の終わりや米国経済の減速などによる需要減を見込んで減産を決定するとの見方が強い。

 リビアの国営石油会社のトップShukri Ghanem氏は、OPECは原油価格が1バレル100ドルの水準で落ち着くかどうかを見極めた後、減産の可否に関する判断を下すだろうとの見通しを示した。(c)AFP