【2月18日 AFP】第58回ベルリン国際映画祭(The 58th Berlin International Film Festival)で16日、映画を愛する人々を描いたジャック・ブラック(Jack Black)、モス・デフ(Mos Def)主演の『Be Kind Rewind』がコンペ部門外作品として上映された。会場は、笑いと喝采に包まれた。

『Be Kind Rewind』は、誤ってすべてのテープを消去してしまった2人のビデオ店店員が、ミア・ファロー(Mia Farrow)演じる認知症の女性のためにハリウッドのクラシック映画をリメイクしようとする物語だ。

 2人は、近所の人々をかき集めて『ライオンキング』『ラッシュアワー2』『ブギーナイツ』といった映画を超低予算で作り上げる。『ゴーストバスターズ』を作る際には、モス・デフ演じる店員が「俺はビル・マーレイをやるから君たちはその他全員を演じてくれ」といった具合だ。また、ブラックたちの「著作権侵害行為」を摘発するFBI捜査官には、シガニー・ウィーバー(Sigourney Weaver)が扮する。

 本作のメガホンを取ったのは、『エターナル・サンシャイン(Eternal Sunshine of a Spotless Mind)』のミシェル・ゴンドリー(Michel Gondry)監督(44)。アイスランド出身の歌手ビョーク(Bjork)のビデオクリップでその名が知られるようになった同監督は、奔放な雰囲気を出すために無名の俳優も多数起用し、これまでの映画でもテーマにしてきた「反抗心」を前面に押し出したと語った。「わたしはある意味、著作権侵害行為に肩を持っている。大きなスタジオへの同情心はなかなか沸かないんだ」

 監督には、ニューヨークに一緒に住む16歳の息子がいる。息子にはコンピューターゲームなどの受け身な趣味はやめて、映画の登場人物たちのようにクリエイティブな活動をするように言い聞かせているという。

「何かを自分たちの手で成し遂げて、それを眺めている喜びを味わっている姿は素晴らしいものだ。この作品は、クリエイティブな仕事を与えられ、それを社会に示すときに、どんなことが起こりうるかを示している」(c)AFP/Deborah Cole