【2月18日 AFP】任期満了に伴うキプロスの大統領選が17日行われ、開票の結果、現職のタソス・パパドプロス(Tassos Papadopoulos)大統領(74)が、得票数で3位になり、決選投票に進めなかった。分裂するキプロスの再統合に反対する現職が敗れたことで、30年以上続く分断国家の解消交渉が再開される見通しとなった。

 右派民主運動党(DISY)支持のカスリデス(Ioannis Kasoulides)元外相(59)と国会議長で労働人民進歩党(AKEL)党首、フリストフィアス(Demetris Christofias)氏(61)の2人が接戦の末、24日に行われる決選投票に臨む。

 最終の開票結果では、上位2人の差が1000票を下回る接戦で、両氏はパパドプロス氏に約7000票の差を付けた。

 パパドプロス氏は、両候補を祝福し、国民の選択に敬意を表しつつも、分裂問題の進展には「警戒し続ける」よう求めた。(c)AFP/Charlie Charalambous