【2月15日 AFP】在日米軍は15日、山口県にある米軍岩国基地の海兵隊員4人が前年10月に広島市内で日本人女性(20)を集団暴行したとされる事件で、審問を開始したと発表した。4人は前年10月、女性を車の中で乱暴し、現金を奪った疑いを持たれている。

 民間人の予備審問に相当する「第32条審問」と呼ばれるこの審問は、14、15日の2日間、岩国基地で開かれる。

 同基地報道部長代理のジョン・コーデロ(John Cordero)上級曹長は「米政府は容疑について真実を明らかにする責任がある」と述べたうえで、推定無罪の原則に従って、予備審問の実施により直ちに軍が4人に対して法的措置を取るとは限らないと強調。「海兵隊員の容疑は海兵隊内で、すべての容疑について真摯(し)に捜査する」と述べた。

 広島地検は11月、女性の証言にあいまいな部分があるとして4人を不起訴処分とした。(c)AFP