【2月14日 AFP】中国政府は14日、米映画監督スティーヴン・スピルバーグ(Steven Spielberg)氏が北京五輪の芸術顧問を辞退したことを「遺憾」とする声明を発表した。

 スピルバーグ氏は、今夏開催される北京五輪の開会式および閉会式の芸術顧問就任を要請されていたが、スーダン西部ダルフール(Darfur)地方で続く紛争への中国政府の対応を不服として、12日に同職を辞退すると発表した。同氏は、ダルフールでの人道問題解決に向け中国政府はスーダン政府に強く働きかけるべきだと主張している。

 こうしたスピルバーグ氏のコメントについて、中国外務省の劉建超(Liu Jianchao)報道局長は同日の定例記者会見で、「遺憾に思う」と述べた。

 また、北京五輪組織委員会(Beijing Organizing Committee for the 2008 Olympic GamesBOCOG)のZhu Jing広報担当も「ダルフール問題の解決に向け中国政府が不断の努力を続けていることは、公正な国際社会も認識している」と述べ、「同問題と北京五輪を同一視すべきではない」との認識を示した。

 スピルバーグ氏が辞退を発表した同日、南アフリカのデズモンド・ツツ(Desmond Tutu)大主教を始めとして、ノーベル賞受賞者、五輪選手、作家、俳優らが連名で、スーダン政府に圧力をかけダルフールでの非人道的行為を停止させるよう要請する書簡を、胡錦濤(Hu Jintao)国家主席に送っている。(c)AFP