【2月14日 AFP】イラク駐留米軍を巡って米国が中東地域に恒久的な基地を設置しようとしているとの批判が高まる中、米政府は13日、キューバのグアンタナモ湾(Guantanamo Bay)米軍基地を除き、いずれの在外基地も恒久化を考えてはいないとの見方を示した。

 ダナ・ペリノ(Dana Perino)大統領報道官は、「米軍は国内にも基地があり、在外米軍基地はその国の招へいを受けて設置している。現在いずれの国からも撤退を求められていないが、要請があれば恐らくそれに応じるだろう」と述べた。

 ただ、米・キューバ両政府が土地の租借権を定めた1903年の条約の有効性や内容を巡り対立しているグアンタナモ基地については、「別だ」とした。

 在イラク米軍について、イラク政府にいつでも撤退要請の権利があり、理論上「恒久」ではないと反論したものだが、韓国や日本を含めた在外米軍基地についても米政府は恒久的なものとは考えていないことを示唆する発言と取れる。(c)AFP