【2月14日 MODE PRESS】パリの高級靴ブランド、ロジェ・ヴィヴィエ(Roger Vivier)の春夏新作エキシビションが東京・六本木のリステア ミッドタウン(RESTIR)で開かれている。靴のほかバッグやアクセサリーなどが展示され、7日のパーティーにはロジェ・ヴィヴィエのアンバサダーを務める元祖スーパーモデル、イネス・ド・ラ・フレサンジュ(Ines de la Fressange)が駆けつけた。

■イメージソースは・・・

 08年春夏の新作は、女優ティッピ・ヘドレン(Tippi Hedren)、ハワイやアマゾンの森林、50年代のキャンディーカラーなどからインスピレーションを得ているという。さまざまな要素をあわせもったマルチな女性をイメージしているようだ。

 メインの靴シリーズ「ベル・ヴィヴィエ」は、このブランドのトレードマークの一つであるメタルのバックルがポイント。柔らかく繊細なパンプスの曲線と、メタルの硬質なボリューム感のバランスが絶妙だ。10センチのヒールも適度な高さで履きやすそうだ。

■アームにバックルをあしらったサングラスも

 メタルバックルを使った同じモチーフの「ベル・ヴィヴィエ・ラウンジ・ブラックバッグ」は、クラッチバッグからショルダーまでの3タイプ。素材はポップな色調のパテントや上質なクロコ、カーフスキンなどと多様だ。さめたようなブルーなどの色遣いにも繊細なセンスが感じられる。

 アーム部分にスクエアバックルをアクセントにした流線型フレームのサングラス、小さなビリヤードの玉のようなネックレスやブレスレット、幾何学的なデザインのバングルなどもセンスが行き届いていて魅力的だ。

■一目で分かる「伝統の美しさ」

 現役時代と同じスリムな長身を黒のドレスに包んだイネスは、「ロジェ・ヴィヴィエの靴には、一目ですぐ分かるような伝統の美しさがあります」と語り、「ほら、いま入ってきた人の靴を見て!ヴィヴィエでしょ」と目を輝かせた。

デザイナーのブルーノ・フリゾーニ(Bruno Frisoni)については「伝統を理解しながら、今の気分をつかんでそれをモダンな形に表現するのが本当に上手な人。素晴らしいセンスの持ち主なの」と賞賛した。

■伝説的靴デザイナー、ヴィヴィエ

 ロジェ・ヴィヴィエはフランスの伝説的な靴デザイナー。ヒールのディテールやシルエットの概念を覆すようなデザインを次々と打ち出した。およそ50年以上にわたって活躍し、エリザベス女王やブリジット・バルドー、マレーネ・ディートリッヒら、またクリスチャン・ディオールやイヴ・サンローランらのファッションデザイナーからも愛された。

 04年からイタリア人のブルーノ・フリゾーニがデザイナーに就任。このブランドの神話的な歴史に、現代的なセンスと実用性を加えたデザインで息を吹き込んでいる。

 エキシビションは3月中旬まで。11時~21時まで。(c)上間常正