2大競売大手がロンドンで絵画オークション開催、予想落札価格53億円の作品も
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【2月4日 AFP】(2月5日 写真追加)競売大手のサザビーズ(Sotheby's)とクリスティーズ(Christie's)が今週ロンドン(London)で開催するオークションに、パブロ・ピカソ(Pablo Picasso)やフランシス・ベーコン(Francis Bacon)などの有名作品が出品されることから、記録的な落札価格が出ると予想されている。
■クリスティーズの目玉作品はベーコン、予想落札53億円
クリスティーズのオークションは4日から開始され、『Mutter und Kind』などを含むエゴン・シーレ(Egon Schiele)の8作品、ピカソの8作品、クロード・モネ(Claude Monet)、アンリ・マチス(Henri Matisse)、エドガー・ドガ(Edgar Degas)、アルベルト・ジャコメッティ(Alberto Giacometti)、マルク・シャガール(Marc Chagall)らの作品が同日に出品される。
ピカソの『Danseuse espagnole』は600-800万ドル(約6億4000-8億5000万円)、『Homme assis au fusil』は1000-1400万ドル(約10億6000-15億円)の落札価格が予想され、初日の落札額総計は2億4000万ドル(約256億円)になるとみられている。
クリスティーズの目玉となる作品は、ベーコンの3部作『Triptych 1974-1977』。オークションに初出品されるもので、落札予想価格は英国人及びアイルランド人の作品としては最高の5000万ドル(約53億円)になるとされている。
「クリスティーズが欧州で行った印象派から現代のまでの作品オークションの中で最高価格の作品が並ぶ。予想落札価格の総計は、5億6000万ドル(約598億円)だ」と語るのは、クリスティーズのOlivier Camu氏。世界規模の信用収縮が続く中、絵画市場の相場が底をついたのではないかという懸念については、「ベンダーも競売会社も心配してはいない」と断言する。
■美術市場は世界経済の混乱と無関係
一方、サザビーズのオークションは5日からスタートし、印象派や現代美術の77作品が出品される。中でも注目の、ピカソによるドラ・マール(Dora Maar)の肖像画は、1300-1700万ドル(約13億9000万-18億1000万円)での落札が予想されている。
そのほか、ポール・セザンヌ(Paul Cezanne)の『Poires et couteau』(予想落札価格600万ドル、約6億4000万円)や、フランツ・マルク(Franz Marc)の『Grazing Horses III』(予想落札価格1200-1600万ドル、約12億8000-17億1000万円)や、ルネ・マグリット( Rene Magritte)、サルバドール・ダリ(Salvador Dali)、マックス エルンスト(Max Ernst)、ロベルト・マッタ(Robert Matta)などの作品も出品される。
サザビーズのサイモン・ショーン(Simon Shawn)氏は、美術市場は世界経済の影響は受けないとして、「金融市場が混乱する中、バイヤーは不安感のない美術市場を避難場所だととらえている。経済混乱は昨年始まったが、昨年はサザビーズで記録的な落札が出た年になった」と語っている。(c)AFP/Ana Maria Echeverria
■クリスティーズの目玉作品はベーコン、予想落札53億円
クリスティーズのオークションは4日から開始され、『Mutter und Kind』などを含むエゴン・シーレ(Egon Schiele)の8作品、ピカソの8作品、クロード・モネ(Claude Monet)、アンリ・マチス(Henri Matisse)、エドガー・ドガ(Edgar Degas)、アルベルト・ジャコメッティ(Alberto Giacometti)、マルク・シャガール(Marc Chagall)らの作品が同日に出品される。
ピカソの『Danseuse espagnole』は600-800万ドル(約6億4000-8億5000万円)、『Homme assis au fusil』は1000-1400万ドル(約10億6000-15億円)の落札価格が予想され、初日の落札額総計は2億4000万ドル(約256億円)になるとみられている。
クリスティーズの目玉となる作品は、ベーコンの3部作『Triptych 1974-1977』。オークションに初出品されるもので、落札予想価格は英国人及びアイルランド人の作品としては最高の5000万ドル(約53億円)になるとされている。
「クリスティーズが欧州で行った印象派から現代のまでの作品オークションの中で最高価格の作品が並ぶ。予想落札価格の総計は、5億6000万ドル(約598億円)だ」と語るのは、クリスティーズのOlivier Camu氏。世界規模の信用収縮が続く中、絵画市場の相場が底をついたのではないかという懸念については、「ベンダーも競売会社も心配してはいない」と断言する。
■美術市場は世界経済の混乱と無関係
一方、サザビーズのオークションは5日からスタートし、印象派や現代美術の77作品が出品される。中でも注目の、ピカソによるドラ・マール(Dora Maar)の肖像画は、1300-1700万ドル(約13億9000万-18億1000万円)での落札が予想されている。
そのほか、ポール・セザンヌ(Paul Cezanne)の『Poires et couteau』(予想落札価格600万ドル、約6億4000万円)や、フランツ・マルク(Franz Marc)の『Grazing Horses III』(予想落札価格1200-1600万ドル、約12億8000-17億1000万円)や、ルネ・マグリット( Rene Magritte)、サルバドール・ダリ(Salvador Dali)、マックス エルンスト(Max Ernst)、ロベルト・マッタ(Robert Matta)などの作品も出品される。
サザビーズのサイモン・ショーン(Simon Shawn)氏は、美術市場は世界経済の影響は受けないとして、「金融市場が混乱する中、バイヤーは不安感のない美術市場を避難場所だととらえている。経済混乱は昨年始まったが、昨年はサザビーズで記録的な落札が出た年になった」と語っている。(c)AFP/Ana Maria Echeverria