【2月3日 AFP】(一部更新)台湾の陳水扁(Chen Shui-bian)総統は2日、台湾の領有権を主張しようと領有権が争われている南沙(Spratly)諸島を訪問した。今回の訪問が近隣諸国を刺激するのは必至。地元メディアによると今回の訪問の目的は3月22日に予定されている総裁選で、独立推進派の民主進歩党(Democratic Progressive Party)の謝長廷(Frank Hsieh)候補への支持を訴えるためとみられる。

 南沙諸島を含む南海諸島には石油資源が眠っているとされ、台湾のほかベトナムやブルネイ、中国、マレーシア、フィリピンがそれぞれ一部または全域の領有権を主張している。

 これに対しベトナム政府は台湾を強く非難する声明を発表した。3日、国営ベトナム通信(VNA)が報じた。

 外務省報道官は陳総統が南沙諸島の太平(Taiping)島を訪問したことについて「この行為によってもたらされる結果に台湾は全面的責任がある」「この行為はベトナムの南沙諸島の領有権に対する著しい侵害であり、同地域における緊張を高め問題を複雑化するものだ」と述べた。

 その上で報道官は、ベトナムは南沙・西沙諸島の領有権について確固たる歴史的、法律的根拠があると強調した。(c)AFP