【1月31日 MODE PRESS】ジュリアン・シュナベル(Julian Schnabel)監督作品『潜水服は蝶の夢を見る(Le Scaphandre et le PapillonThe Diving Bell And The Butterfly)』が2月9日から全国公開される。

■ジャン=ドミニク・ボビー

 主人公は、 脳梗塞の後、左目まぶたしか動かすことができない「ロックド・イン・シンドローム(閉じ込め症候群)」にかかったジャン=ドミニク・ボビー(Jean-Dominique Bauby)。

 この難しい役どころに挑んだのは、映画『ミュンヘン』などの出演作で知られるフランス人俳優マチュー・アマルリック(Mathieu Amalric)だ。撮影では、サウンドボックスに入り、他のキャストたちの演技を小さなスクリーンでながめながら、声だけでジャン=ドミニクの気持ちを表現した。「俳優は意見を言うことが許されなかったりするものだけど、ジュリアンは僕らに脚本家の仕事をさせてくれたんだ。セリフやアルファベットの表現の仕方についても、僕らが決めていった」とアルマリック。

 「シュナベル監督と作品とのかかわり方を見ていて、ただ原作を映画化するだけではなく、僕らは新しい映画を作るんだということがわかった。僕はこの映画には、俳優ではなく人間としてかかわったんだよ」

■編集者クロード、元妻セリーヌ

 ボビーの執筆を支えた編集者クロードを演じたのは映画『愛されるために、ここにいる』に主演したアンヌ・コンシニ(Anne Consigny)。撮影に際し、クロード・マンディビル本人から当時の話を聞いた。「彼女に、ジャン=ドミニク・ブビーに最初に会ったときどんな気持ちだったか聞いたの。彼女は『緊張しなかったし、自分の居場所はそこだとわかっていた』と言っていたわ。私が最初に脚本を読んだときも、自分の居場所はそこだと感じたの」

 元妻のセリーヌ役は女優のエマニュエル・セニエ(Emmanuelle Seigner)。半年前に別れた夫の元に子供とともに通う女性の揺れる心を見事に演じきった。「こういう状況で人間は崇高になることが出来るけれど、私は彼女を聖母のようにも売春婦のようにも演じたくなかった。だから彼女は苦しむわけだけど、もう彼とは別れているの。彼女にはもう別の人がいる。それが人生ってものよ」

■脇を固める豪華キャスト

 他にも、『みなさん、さようなら』でカンヌ国際映画祭 女優賞を受賞したマリ=ジョゼ・クローズ(Marie-Josee Croze)、本作が遺作になった名優ジャン=ピエール・カッセル(Jean-Pierre Cassel)、シュナーベル監督の妻で女優のオラツ・ロペス・ヘルメンディア(Olatz Lopez Garmendia)、『レディ・チャタレー』でセザール賞の最優秀主演女優賞を受賞したマリナ・ハンズ(Marina Hands)らが出演している。(C)MODE PRESS

公開情報:2008年2月9日(土)よりシネマライズほか全国順次ロードショー