【1月30日 AFP】仏銀大手ソシエテ・ジェネラル(Societe Generale、ソジェン)が49億ユーロ(約7600億円)の損失を計上した巨額不正取引事件で、同行の元トレーダー、ジェローム・ケルビエル(Jerome Kerviel)容疑者(31)が検察に対し、同容疑者がリスクの高い先物取引に数百億ユーロを投じていたことを上司は気が付いていたはずだと主張しているという。司法当局が29日、AFPに明らかにした。

 これに先立ち、同国のウェブサイト「Mediapart」で、漏洩したケルビエル容疑者の尋問の内容の記録が掲載されため、司法当局が同日、その記録を本物だと認める形で明らかにした。

 同ウェブサイトによると、同容疑者は「私のポジション(持ち高)について把握していたと確信している」と語ったという。

 同容疑者は「上司が私の投資額を把握していなかったわけがない。小規模な取引で巨額の利益を得るのは不可能だ」と主張。これに対し同行は、事件が発覚した際、同容疑者が730億ドル(約7兆8000億円)を越える取引を行っていたとしている。

「日々、標準の投資額で通常の取引を行っていれば、1人のトレーダーがあれほどの巨額の利益を生み出すことは不可能」

「私が利益を上げているときは、上司は取引内容や取引額には目をつぶっていたと考える」

 28日、同行から不正取引によって巨額の損失をもたらしたとして告訴されていた同容疑者に対する取調べが始まった。

 一方のソジェンは、今回の巨額不正取引について、ケルビエル容疑者1人の犯行で、同容疑者が不正に入手したコンピューターの暗証番号と虚偽の文書を利用して、リスク管理システムを巧みに逃れて行ったとの主張を続けている。(c)AFP