【1月28日 AFP】先週末に全米公開されたシリーズ第4作『ランボー 最後の戦場(Rambo)』に主演している俳優シルヴェスター・スタローン(Sylvester Stallone、61)が、同シリーズについて語った。

 第1作目『ランボー(First Blood)』が26年前に公開されたとき、「ランボー」が世界で最も有名なシリーズ作品のひとつとなり、シリーズ全体で6億ドルの興行収入を上げ、4作目を制作することになるとは想像もしていなかったと言う。

「1982年に『ランボー』を作ったとき、26年後に4作目を公開しているなんてまったく想像していなかった。ベトナムからの帰還兵には受け入れられると思ったが、世界的な現象になるとは考えも付かなかった。当初は、スティーヴ・マックィーン(Steve McQueen)、アル・パチーノ(Al Pacino)、ジーン・ハックマン(Gene Hackman)などの当時のアクションスターが主演する話もあった」

 ランボーは当初、ベトナム戦争での悲惨な体験に苦悩する繊細な人物という設定だったが、最新作では、第2、第3作同様に力強い「一人軍隊」として描かれている。

「第1作目では、ランボーに人間味を与えるため、脚本に手を加えた。最新作での彼は、世界に怒りを感じ正義を求めている」とスタローンは語る。

 冷戦の終結とともに、「ランボー」シリーズはもうこれ以上作る必要はないと思われたが、2006年に「ロッキー」シリーズの最新作を制作していたときに、ランボーももう一度生き返らせたいと思ったのだと言う。

「『ロッキー・ザ・ファイナル(Rocky Balboa)』のためにトレーニングをしているときに、『ランボー』の続編を思いついた。せっかく体作りをするんだから、『ランボー』も撮ったらどうかと思ったんだ」


 スタローンにとって2つのキャラクターは、それぞれ異なる世界の平均的な人物像だ。1人はおかしな帽子を被って、1人はバンダナを巻いている。2人とも口数が少ないが、行動で意思を伝える。「『ランボー・・・』を撮り終えてわかったのは、ランボーもわたしも年を取り、ロッキーのように、映画界から引退するような年だということだ。そのあとは、老人たちが友人同士で大ぼらを語り合うような世界で生きていくのさ」とスタローンは振り返る。

 ロッキーとランボー以外に蘇らせたいキャラクターはあるかと聞かれたスタローンは、「『ジャッジ・ドレッド(Judge Dredd)』のように、抹殺してしまいたいキャラクターならある」と、1995年のSF作品を指して答えた。さらに、年を取るにつれて、自身が出演した過去の作品が受けた酷評を理解できるようになったという。

「批評家が批判したわたしのキャラクターや作品について、今では納得できるところがある。この前、テレビを付けていたら、『クラブ・ラインストーン/今夜は最高!(Rhinestone)』が放映されていて、しばらく見ていなかったので見ることにした。その中で自分が歌っているのを見て、『わたしは何を考えていたんだ?ランボーにこの男を黙らせてほしい』と思ったよ」と、冗談を交えて語った。

 そんなスタローンだが、自身が出演した作品の中には、ふさわしい評価を受けなかったものもあるという。その1つが、国際テロリストと戦うニューヨーク市警を演じた1981年の『ナイトホークス(Night Hawks)』だ。

「この作品は2001年の米国同時多発テロの20年前に制作された。当時、どの制作会社もこの映画のように現実的で恐ろしいテロに関する映画を作ってはいなかった。この作品ならもう一度やってもいいが、今は誰にその権利があるのかは知らない」

 また、「ランボー」前3作でランボーの上司を演じ、3年前に死亡したたリチャード・クレンナ(Richard Crenna)については、こう語っている。「リチャードはとても知的で穏やかでおおらかな人だった。前3作は、体力的にとてもつらい撮影だったので、スタッフもわたしもそんな彼のことが大好きだった。彼は友人であり、わたしのキャラクターにスクリーン上で人間味を与えてくれる人だったが、そのことについてはしかるべき評価を受けていない。最新作でリチャードの代わりを務めたサム・エリオット(Sam Elliott)も、リチャードと同じような部分があると思う。

『サタデー・ナイト・フィーバー(Saturday Night Fever)』の続編で、ジョン・トラヴォルタ(John Travolta)主演の『ステイン・アライブ(Staying Alive)』でメガホンを取ったこともあるスタローンは、最後に今後は監督業に専念したい考えだとして、次のように語った。

「今の時代、映画作品の役を演じることはコミック本の影響を受けたり特殊効果に頼るということになる。わたしは『オスカー(Oscar)』のようなコメディか、心温まるドラマを作りたい。ハリウッドに人間味のある話を取り戻したい」(c)AFP/Craig Modderno