【1月27日 AFP】(写真追加、記事更新)テニス、全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2008)・男子シングルス決勝。大会第3シードのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)は、フランスのジョーウィルフリード・ツォンガ(Jo-Wilfried Tsonga)と対戦。ジョコビッチはセットカウント3-1(4-6、6-4、6-3、7-6)でツォンガを破り、グランドスラム初優勝を果たした。

 2005年全豪オープン以来となる世界ランク1位のロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)と同2位ラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)のどちらかが勝ち残っていないグランドスラム決勝は、セルビア人では初のグランドスラムタイトル獲得者を誕生させた。

 試合はツォンガが序盤からサーブでプレッシャーを与えてミスを誘い、今大会初めてジョコビッチからセットを奪うことに成功したが、続く第2セットではツォンガのフォアハンドが乱れ、このセットをジョコビッチが取り返すと、第3セットも勢いそのままにサーブを外側に集めたジョコビッチが連取した。迎えた第4セット、ボレーの際に左の膝腱を痛めたジョコビッチは、チェンジコートの際にトレーナーから処置を施される場面もあったが、タイブレークまでもつれたこのセットを制し、3時間6分に及んだ試合に終止符を打った。

 試合後にジョコビッチは「観衆がツォンガの勝利を期待していたことを感じていたが気にはならなかった。セルビア人初のグランドスラムタイトル獲得者になれたことをとても誇りに思う」と語った。

 一方で敗れたツォンガは「ノバクに感謝を述べたい。素晴らしい試合だった。来年また戻ってくる」とコメントを残した。

 グランドスラム初制覇を果たしたジョコビッチだが、世界ランキング3位は変わらず、準優勝を果たしたツォンガはランキング38位から18位まで上がると予測される。(c)AFP/Robert Smith