【1月26日 AFP】(写真追加、記事更新)テニス、全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2008)・女子シングルス決勝。大会第5シードのマリア・シャラポワ(Maria Sharapova、ロシア)は大会第4シードのアナ・イワノビッチ(Ana Ivanovic、セルビア)と対戦。シャラポワはセットカウント2-0(7-5、6-3)で勝利を収め、大会初優勝を果たしグランドスラム3勝目を飾った。

 試合を終え興奮したシャラポワは、「信じられない。もし誰かが2007年の中頃に、私が優勝トロフィーを持ってこの全豪のステージに立っていると言ったら、『もう忘れて』と返したと思います。2007年は非常に厳しい年でした。この勝利を(2007年に亡くなった)マイケル・ノイス(Michael Noyce)コーチの母に捧げたいと思います。そうやって我々は苦しんだ分、私は新しい人生の見方をはじめ、怪我や人生と丁寧に付き合う方法を身に付けました」と語り、前年の全豪オープン(Australian Open tennis tournament 2007)女子シングルス決勝でセレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)にストレートで完敗したときの借りを返すことができて嬉しいと心境を明かした。

 またシャラポワは決勝戦の前に、元テニス選手のビリー・ジーン・キング(Billie Jean King)さんから「チャンスを生かして、プレッシャーを楽しみなさい」というメッセージを受け取っていたことを明かし、シャラポワは「選手は皆チャンスを生かしたいと考えています。今日私はまさにそのチャンスを生かすことができてとても嬉しい」と語った。

 1時間31分で勝利を収めたシャラポワは、優勝が決まりコートで泣き崩れた後、父のユーリー・シャラポフ(Yuri Sharapov)氏と握手するためにスタンドに駆けつけた。(c)AFP/Neil Sands