「刑務所内の先住民の権利守れ」、ノルウェーで服役囚が訴え
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【1月25日 AFP】ノルウェー中部トロンヘイム(Trondheim)の刑務所で服役中の先住民サーミ人の男(27)が、所内で先住民の権利が侵害されていると訴えている。地元紙Adresseavisenが報じた。
殺人罪で懲役10年の判決を受け服役しているJohan Aslak Haetta服役囚は、所内で投げ縄を行ったりトナカイの肉を食べるなどの伝統的行為を禁じられているとして、刑務所側の対応を批判している。
「刑務所側は保安上の問題だというが、わたしには理解できない。投げ縄の長さは20メートルで、一番近い木でも刑務所の塀から40メートルは離れているのだから、投げ縄で脱獄することはできない」(同服役囚)
サーミ人は同国北部からスウェーデン、フィンランド、ロシア一帯に暮らし、トナカイの牧畜を行ってきた。投げ縄はトナカイを捕獲するのに使われていた。
Haetta服役囚は今月初頭、サーミ人の団体に「刑務所はわたしのサーミ人としての独自性を保つための協力や支援を行う意思をほとんど、あるいは全く示していない」と苦情を訴える手紙を送った。
同服役囚は、サーミ語のラジオを聞いたり、刑務所内で伝統衣装を身に着けたりするために苦労したこと、これまでたびたび求めているにもかかわらず、伝統食を提供されたことがないことなどを指摘。「刑務所では2月6日のサーミ人記念日を祝わないが、わたしはその日にトナカイの肉を食べたい」として、ピザやパスタの代わりに時々トナカイの肉を出すことがどうしてできないのか理解に苦しむと述べた。
刑務所の責任者は同紙に対し、刑務所は「少数民族の欲求を満たすよう」努力しているが、「囚人すべての個人的必要性に答えることはできない」と反論している。
サーミ人はノルウェーで長く差別されていたが、1970年代後半から権利回復が進み、現在は先住民としての地位を獲得、特別保護と権利を受けている。(c)AFP
殺人罪で懲役10年の判決を受け服役しているJohan Aslak Haetta服役囚は、所内で投げ縄を行ったりトナカイの肉を食べるなどの伝統的行為を禁じられているとして、刑務所側の対応を批判している。
「刑務所側は保安上の問題だというが、わたしには理解できない。投げ縄の長さは20メートルで、一番近い木でも刑務所の塀から40メートルは離れているのだから、投げ縄で脱獄することはできない」(同服役囚)
サーミ人は同国北部からスウェーデン、フィンランド、ロシア一帯に暮らし、トナカイの牧畜を行ってきた。投げ縄はトナカイを捕獲するのに使われていた。
Haetta服役囚は今月初頭、サーミ人の団体に「刑務所はわたしのサーミ人としての独自性を保つための協力や支援を行う意思をほとんど、あるいは全く示していない」と苦情を訴える手紙を送った。
同服役囚は、サーミ語のラジオを聞いたり、刑務所内で伝統衣装を身に着けたりするために苦労したこと、これまでたびたび求めているにもかかわらず、伝統食を提供されたことがないことなどを指摘。「刑務所では2月6日のサーミ人記念日を祝わないが、わたしはその日にトナカイの肉を食べたい」として、ピザやパスタの代わりに時々トナカイの肉を出すことがどうしてできないのか理解に苦しむと述べた。
刑務所の責任者は同紙に対し、刑務所は「少数民族の欲求を満たすよう」努力しているが、「囚人すべての個人的必要性に答えることはできない」と反論している。
サーミ人はノルウェーで長く差別されていたが、1970年代後半から権利回復が進み、現在は先住民としての地位を獲得、特別保護と権利を受けている。(c)AFP