「不正取引は功名心から」、英老舗銀行を破たんさせた元トレーダー
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【1月25日 AFP】仏銀大手ソシエテ・ジェネラル(Societe Generale、ソジェン)が24日、1人のトレーダーの不正取引で49億ユーロ(約7600億円)の損失を計上したことについて、1995年に巨額の不正取引で英ベアリングス銀行(Barings)を破綻に追い込んだ元トレーダーのニック・リーソン(Nick Leeson)氏は同日、英国放送協会(BBC)とのインタビューで「事件自体は珍しくないが、損失の規模には衝撃を受けた」と語った。
リーソン氏は1995年、ベアリングス銀行シンガポール支店で勤務していた際、不正取引で約15億ドル(約1600億円)の損失を出し、同行を破綻に追い込んだ。同氏が出した損失規模は、ベアリング銀行の全資産に匹敵した。
リーソン氏は逃亡生活を続けていたが、発見後に身柄をシンガポールに戻され、同国で懲役4年の刑に服した。服役中に結腸ガンと診断され、最初の結婚生活も破たんした。
その後、自伝「マネートレーダー銀行崩壊(Rogue Trader)」を出版。同著はその後映画化され、英国人俳優のユアン・マクレガー(Ewan McGregor)が主演した。リーソン氏は現在、アイルランドに住んでいる。
■不正取引の抜け穴を当局が放置
ソジェンによると、不正取引を行っていたのはトレーダーのジェローム・ケルビエル(Jerome Kerviel)氏。1年以上にわたり株式先物取引での損失を隠していたという。
リーソン氏は、ソジェンやほかのトレーダーの不正取引事件で明るみに出た抜け穴を当局が放置していたと指摘。
「95年にベアリングスで起きたのとまったく同じだ」
「抜け穴がふさがれていなかった。銀行側は利益を上げることだけを考えている。得た利益を守ることにはまったく興味がない」
リーソン氏は「衝撃を受けたのは事件が再発したからではない。金融市場での不正取引はおそらく日常茶飯事だろう」とした上で、「本当に驚いたのは損失の規模だ」と語った。
■不正取引の原因は功名心
リーソン氏は、損失額がふくらんだこの数か月間のケルビエル氏の心境は理解できると語った。
「ケルビエル氏も功を焦ったのだろう。私自身がそれを望んだからよくわかる。功名心が彼を焚きつけた。おそらく彼がいちばん恐れていたのは失敗だ」
「そのような状況で、彼はパニックに陥ったと思う」
「無事に1日過ぎた。1週間無事だった。それが1か月続いた。そのうち人は、前より状況は悪くないと思いこむようになる」(c)AFP
リーソン氏は1995年、ベアリングス銀行シンガポール支店で勤務していた際、不正取引で約15億ドル(約1600億円)の損失を出し、同行を破綻に追い込んだ。同氏が出した損失規模は、ベアリング銀行の全資産に匹敵した。
リーソン氏は逃亡生活を続けていたが、発見後に身柄をシンガポールに戻され、同国で懲役4年の刑に服した。服役中に結腸ガンと診断され、最初の結婚生活も破たんした。
その後、自伝「マネートレーダー銀行崩壊(Rogue Trader)」を出版。同著はその後映画化され、英国人俳優のユアン・マクレガー(Ewan McGregor)が主演した。リーソン氏は現在、アイルランドに住んでいる。
■不正取引の抜け穴を当局が放置
ソジェンによると、不正取引を行っていたのはトレーダーのジェローム・ケルビエル(Jerome Kerviel)氏。1年以上にわたり株式先物取引での損失を隠していたという。
リーソン氏は、ソジェンやほかのトレーダーの不正取引事件で明るみに出た抜け穴を当局が放置していたと指摘。
「95年にベアリングスで起きたのとまったく同じだ」
「抜け穴がふさがれていなかった。銀行側は利益を上げることだけを考えている。得た利益を守ることにはまったく興味がない」
リーソン氏は「衝撃を受けたのは事件が再発したからではない。金融市場での不正取引はおそらく日常茶飯事だろう」とした上で、「本当に驚いたのは損失の規模だ」と語った。
■不正取引の原因は功名心
リーソン氏は、損失額がふくらんだこの数か月間のケルビエル氏の心境は理解できると語った。
「ケルビエル氏も功を焦ったのだろう。私自身がそれを望んだからよくわかる。功名心が彼を焚きつけた。おそらく彼がいちばん恐れていたのは失敗だ」
「そのような状況で、彼はパニックに陥ったと思う」
「無事に1日過ぎた。1週間無事だった。それが1か月続いた。そのうち人は、前より状況は悪くないと思いこむようになる」(c)AFP