【1月17日 AFP】歌手のジャネット・ジャクソン(Janet Jackson、41)はAFPのインタビューに答え、「マイケル・ジャクソン(Michael Jackson)の末の妹として育つことは難しかった」と語った。

■ジャクソン家の末っ子に産まれて

 9人のジャクソン兄弟の末っ子に生まれたジャネットは、ジャクソン5(The Jackson 5)がヒット曲を次々とレコーディングしていた頃、まだよちよち歩きの子どもっだった。デビューアルバムを出したのは、その後かなりたった1982年だった。

 ジャクソン5の兄弟とともに育ったおかげで、ジャネットは幼い頃からいろんなタイプの音楽に触れることができ、その経験が彼女のアルバムの楽曲に多様性をもたらしたという。

「1989年に『リズム・ネイション 1814(Rhythm Nation 1814)』をリリースしたときにもまだ、兄たちの影を感じていた」と語ったジャネットが、本当に自分の力で成功したと感じたのは、1993年に全世界で2000万枚を売り上げた『ジャネット(Janet)』をリリースしたときだったという。「その時、やっとたどり着いたと思った。七光りではなく、自分の力でできたんだと感じ、うれしかった」

■新作で近年の不振、挽回か

 自身初のプラチナレコードとなったアルバムから20年以上が経ち、ジャネットは2月26日に10枚目となるスタジオアルバム『Discipline』をリリースする。ダンスビート、ポップ、スローテンポの曲などを組み合わせた、ジャネットらしい典型的なアルバムと言われている。

「わたしの音楽は常にミックスされてきた。今回ロックアルバムにすることだけは回避したけど、次回作はロックにするかも。これまでにやったことがないような事はしていない。自分の位置はわかっている。踏みならした道を大きく外れるようなことはしないわ」。

 2004年のスーパーボウル(Super Bowl)でハーフタイムショーに出演し、生中継で胸を露出して以来、音楽活動では低迷が続き、前2作の売上げ枚数は振るわなかった。2006年の『トゥエンティ・イヤーズ・オールド(20 Y.O.)』や2004年の『ダミタ・ジョー(Damita Jo)』が『リズム・ネイション 1814』や『ジャネット』の売上げには遠く及ばなかった。今作はその傾向を逆転させるのではないかと期待しているという。

 しかしジャネット自身は、今作が業界でささやかれているような「復活」アルバムではないと語る。「わたしは業界から去っていたわけではないから。音楽業界は変化している。現在も、とてもいい数字を残しているミュージシャンはいるけど、それでも以前のような数字ではない。もしこのアルバムが、すべてを昔に戻してくれるものなら、それは素晴らしいことね」

 さらに、ジャネットのアルバムの不変的なテーマはセクシーさだと語り、新作についても「前作もとてもセクシーだったけど、今回もそうなっただけ。作ろうと思ってやっているのではなくて、そうなってしまうの」と述べた。

■自信と自尊心を失った10年前の苦しみ

 ジャネットは、10年前にうつ病を患い、自信と自尊心を失っていたことを認めた。現状については「今はとても良い状態にいる。自分の穴に閉じこもってしまうときもあるけど、長く続くものではない。昔のようにはならないし、誰でもそんなことを経験すると思う」と率直に語った。

 1986年のアルバム『コントロール(Control)』のタイトル曲には、「すべてはコントロール。自分の言葉も自分の行動も・・・」という歌詞が出てくるが、ジャネットは「徐々に自分のコントロール」を緩めてきたという。「年を重ねて、私たちは自分でコントロールできるものではないとわかるようになった。すべてをコントロールするのは神だけよ」(c)AFP/James Hossack