【1月12日 AFP】ベネズエラのウゴ・チャベス(Hugo Chavez)大統領は11日、議会で演説を行い、欧州や中南米各国の政府に、コロンビアの左翼ゲリラ「コロンビア革命軍(Revolutionary Armed Forces of ColombiaFARC)」などをテロ組織指定から解除するよう要請した。

 チャベス大統領は、コロンビアの左翼ゲリラのFARCと民族解放軍(ELN)をテロ組織指定から解除するよう、現在中南米諸国に要請しており、欧州各国にも同様の要請を行ったことを明らかにした。

 同大統領は、「テロ組織指定などというものが存在するのは、米政府の圧力のためにほかならない」と主張。「FARCやELNはテロ組織ではなく、コロンビアに領地を持つ正規軍として承認されるべきで、我が国で尊重される『21世紀の社会主義』的な政治思想を持った反乱軍だ」と主張した。

 コロンビアのアルバロ・ウリベ(Alvaro Uribe)大統領は、この発言に直ちに反論し、「FARCやELNをテロ組織指定から解除する理由は全くない」と述べ、左翼ゲリラの位置付けは変わらないと主張した。同国はFARCを「テロ組織」に指定する米政府の中南米での最重要同盟国。

 ウリベ大統領は反乱軍とテロ組織を明確に区別し、「FARCとELN、さらに右派民兵組織は、尊ぶべき民主主義を攻撃し、無差別に攻撃することから、コロンビア政府は引き続きテロ組織と見なす」と表明。「南米には独裁者に抵抗し、反乱軍と呼ばれた武装勢力がいくつもあったが、コロンビアの武装組織は民主主義を攻撃している。彼らはテロリストと呼ばれるにふさわしい」と主張した。

 FARCは中南米最大で最古のゲリラ組織で、1964年の結成以来、社会主義政権の樹立を目指して闘争を続けている。

 FARCは10日、人質のクララ・ロハス(Clara Rojas)さんと、コンスエロ・ゴンサレス・デ・ペルドモ(Consuelo Gonzalez de Perdomo)元議員を解放したが、ウリベ大統領は依然として約750人の人質を拘束していると主張した。(c)AFP