【1月8日 AFP】ダカールラリーを主催するアモリ・スポール・オルガニザシヨン(Amaury Sport Organisation、ASO)が、現地4日にモーリタニアの治安悪化などを理由に中止が決まった第30回ダカールラリー2008(Dakar rally 2008)の代わりに、中欧を横断するレースを検討していることをチェコのKMレーシング(KM Racing)でチーフを務めるPavel Kubicek氏がAFPに対して明らかにした。

  Kubicek氏は「私の知人とASOの中欧代表を務めるBalazs Szalay氏から得た情報によれば、ASOは5月にハンガリーとルーマニアを横断するレースを検討しているらしい。これは第30回ダカールラリーの準備に1年間を犠牲にしてきた人たちにとっては素晴らしい意思表示になるだろう」と語った。

 また、Kubicek氏は、Szalay氏がダカールラリーのスタート地点にハンガリーのブダペスト(Budapest)を推してきたことを明かした。

 しかし、その一方でKubicek氏は「どんなレースになろうとも、ダカールラリーの中止を補うことはできない。ダカールラリーは他のどんなラリーとも異なるものなんだ」とも語っている。

 同ラリーは現地5日にポルトガルのリスボン(Lisbon)からスタートする予定だったが、モーリタニアで2007年12月24日に仏人観光客4人が殺害される銃撃事件が発生し、フランス政府は同国への渡航自粛を呼びかけていた。(c)AFP