【1月5日 AFP】未回収のゴミ問題をめぐり3日に放火事件が起きたイタリア・ナポリ(Naples)で4日、前日に続き抗議行動が行われた。ジョルジョ・ナポリターノ(Giorgio Napolitano)大統領もこの問題に対し警鐘を鳴らしている。

 ナポリ西部のPianuraで3日、地元住民が路上に積み上げられている未回収のゴミの山に放火する事件が起きた。4日も慢性的なゴミ問題に不満を抱える人々が、夜間に車4台を放火するなど、数十件の放火が発生している。

 右翼政党「国民同盟(National Alliance)」は、抗議文を付けた人形を街中に掲げ、同市のロサ・イェルボリーノ・ルッソ(Rosa Russo Iervolino)市長の辞任を要求。主要ゴミ集積所で抗議行動を続けている人々もいる。

 イタリア政府は未回収ゴミを削減するよう呼び掛けているが、Pianuraのゴミ集積場を再開するよう抗議し、3日間にわたり交通妨害を行っている住民についても非難した。

 ナポリ市周辺では、ゴミ処理施設で問題が多発しており、計2000トンのゴミが未回収のままとなっている。抗議行動は徐々に激化しており、ゴミの山への放火も相次いでいる。(c)AFP