【12月30日 AFP】サッカースコットランド・プレミアリーグのマザーウェル(Motherwell)に所属し、主将を務めているフィル・オドネル(Phil O'Donnell)が、29日に行われたリーグ戦のダンディー・ユナイテッド(Dundee United)戦で突然ピッチに倒れ、その後死亡した。

 試合も終盤に差し掛かり、マーク・フィッツパトリック(Marc Fitzpatrick)と交代する準備が整っていたところ、オドネルはピッチに倒れ約5分間ピッチで両チームの医療スタッフから治療を受けた後に担架で運ばれその後救急車で病院へ搬送された。

 マザーウェルのビル・ディッキー(Bill Dickie)会長は「残念ながら、フィル・オドネルが命を失ったという非常に、非常に悲しい知らせを確認した。何があったかは分からない、検死が行われるであろう。悲劇的な出来ことが起こったとしか言い様が無い」と語り、死因が不明であることを明かした。

 また、マーク・マクギー(Mark McGhee)監督は「クラブの全員が彼の奥さんや子供たちに対して身につまされる思いであるという事以外、何も語りたくはない。それが今夜の我々全員の気持ちであり、その他の何でもない。言うまでもなく、クラブの観点からも皆で協力し合って彼の家族に対して必要なだけの支援をしていくつもりだ」と、残された家族への思いを語った。

 オドネルの突然の訃報に、スコットランドサッカー協会(Scottish Football Association:SFA)の最高幹部を務めるゴードン・スミス(Gordon Smith)氏は、「本当に衝撃的な知らせだ。フィルは素晴らしいフットボーラーというだけでなく、素晴らしい人物だった。痛ましいこの時を過ごしている彼の家族をお察しします」と語り、また、かつてオドネルが所属していたセルティック(Celtic)の最高経営責任者を務めるピーター・ローウェル(Peter Lawwell)氏は、「知らせが届いた時、クラブ関係者は誰もが衝撃を受けていた。言うまでもなく、若い命を失われたご家族のお気持ちを察し、心からのお悔やみ申し上げます。セルティックパーク(Celtic Park)の誰もが嘆き悲しむだろう」と語り、哀悼の言葉が寄せられている。

 スコットランド代表で1試合の出場経験を持つオドネルは、マザーウェルでプロでのキャリアをスタートさせ、1994年にセルティックへ移籍し、その後はイングランドのシェフィールド・ウェンズデイ(Sheffield Wednesday)を経て2004年にマザーウェルに復帰していた。(c)AFP