【12月25日 AFP】国連総会(UN General Assembly)が死刑の一時停止を求める決議案を採択したことを祝い、クリスマスイブの24日夜、ローマ(Rome)の古代遺跡コロッセオ(Coliseum)がライトアップされた。

 イタリア他87か国は18日、死刑の全面廃止を求める決議案を国連総会に共同提案した。同決議案は、賛成104、反対54、棄権29で採択されたが、法的拘束力はない。イタリアは国際的な死刑反対運動の急先鋒。

 ライトアップの目的について、ローマ市長は、「国連総会が18日にイタリアの強い主張に基づき採択した(死刑停止という)歴史的決議の道義的・市民的価値を強調するため」との声明を出している。

 コロッセオはローマ帝国時代にキリスト教徒数千人が処刑された場所。現在は、世界で死刑制度廃止、死刑の一時停止、死刑囚の恩赦などが決まった際にライトアップされることになっている。(c)AFP