【12月21日 AFP】おそらく世界で最も急進的なオフィスビル建設が北京(Beijing)で進められている。大きく傾斜した2つのタワーからなるこのビルは、中国中央テレビ局(China Central TelevisionCCTV)本社ビルとなる予定。

 建設工事は、2つのタワーの接続でヤマ場を迎えた。タワーはそれぞれ片方のみが固定されたキャンティレバー構造で、徐々に相互に近付ける形で建設が進められてきた。接続工事は気温の変化が最も少ない夜明け前の1時間の間に行われる。それ以外の時間帯では、太陽熱による鉄骨材の拡張に伴ってバランスに崩れが生じ、複雑な構造に恒久的な影響が及ぶ。

 CCTV新本社ビル建設のコンペは2002年に実施され、レム・コールハース(Rem Koolhaas)氏が経営する建築事務所Office for Metropolitan Architecture (OMA)のデザインが選ばれた。

 中国が急成長を遂げ、新興国として世界的な影響力を強める中、北京の街には未来的なモニュメントが点在しているが、CCTVタワーはその中でも特に目を引く建物となる。高さは234メートルで、鉄骨材1万本の骨組みで組み立てられた複雑な構造。北京が地震地帯であることから複雑さはさらに増す。

 これほどのプロジェクトにはどんな建築基準も当てはまらず、市当局に選ばれた中国人技術者13人のチームが2年がかりでOMAの担当者とともに計画を検討し、2004年9月にゴーサインを出した。企業の本社としては世界最大、オフィスビルとしては米国防総省に次いで2番目の規模になる。

 傾いた2つのタワーは最上部で接続され、11層のフロアにはオフィス、飲食店、公共スペースが、空間に張り出すような形で入る予定。フリーフォールの感覚を味わってもらうため、張り出し部分の床にはガラスが使われるという。

 外部構造は8月8日から24日までの北京五輪開催に間に合うように完成させ、ビル全体の完成は2009年に予定されている。(c)AFP/Charles Whelan