【12月17日 AFP】(12月18日 一部更新)ロシア政府は17日、イラン国内で初めて建設されているブシェール(Bushehr)原子力発電所に核燃料の供給を開始したと発表した。イランが核兵器開発を秘密裏に計画しているとする米国やイスラエルの主張をはねのけた形となった。

 供給を請け負ったロシア国営の原子力関連企業アトムストロイエクスポルト(Atomstroiexport)は、16日に最初の核燃料供給を行ったと発表。供給作業は、約2か月かかる見通しで、同原発は約6か月後には発電を開始するという。

 一方、イラン政府も核燃料の供給を受けたことを認めた。また、欧米諸国に反発する意思を示した上で、ウラン濃縮活動の停止を求める国連の要求を拒否する姿勢をあらためて強調した。

 ゴラムレザ・アガザデ(Gholam Reza Aghazadeh)イラン原子力庁長官は、「核燃料供給の第1陣は17日にイランに到着した。核燃料の供給は継続され、すべてが予定通りイランに与えられるだろう」と述べた。

 また、同長官は「イランは建設中の第2の原発のために国内での核燃料の生産が必要で、欧米諸国からの圧力には屈しない」と述べ、ロシアからの供給とは別に、核燃料を生産するため独自にウラン濃縮を行いたい意向を強く示した。
 
 第2の原発について、同長官は国営テレビに対し、同国西部フゼスタン (Khuzestan)州の「Darkhoyenに360キロワットの原子炉を建設中だ」と語った。

 過去に政府高官が、イランの技術者が発電用に新しい原子炉の建設を始めたと述べたことはあったが、その建設地が明らかになったのは初めて。

 アガザデ長官は、この第2の発電所用の燃料は、欧米諸国が閉鎖を求めているイラン中部ナタンツ(Natanz)のウラン濃縮施設で生産される必要があると話した。(c)AFP