【12月16日 AFP】アフガニスタン南部ヘルマンド(Helmand)州ムサカラ(Musa Qala)で、アフガニスタン軍と旧支配勢力のイスラム原理主義組織タリバン(Taliban)間で戦闘があり、タリバン戦闘員4人が死亡した。アフガニスタン国防省が発表した。軍による同地の制圧後、戦闘が起きたのは初めて。

 北大西洋条約機構(NATO)が指揮する英軍主体の国際治安支援部隊(International Security Assistance ForceISAF)の支援を受けたアフガニスタン軍は10日、同地を旧支配勢力のイスラム原理主義組織タリバン(Taliban)から奪回した。

 国防省は16日、声明で「アフガニスタン軍は敵と戦闘した。戦闘中にタリバン兵4人が死亡した」と発表した。また武器や燃料格納庫、警察の制服なども押収したという。同省報道官によると同地東部で発生した今回の戦闘は、同地をタリバンから奪回して初めての衝突となった。軍はタリバン勢力を一掃するため作戦続行中だという。

 一方、米軍主導の多国籍軍は、奪回直前に同州で行った空爆で、タリバン指導者2人が死亡したと発表した。(c)AFP