【12月14日 AFP】英ロンドン(London)の高等法院で開かれているダイアナ元英皇太子妃(Princess Diana)の死因究明の審問で13日、ダイアナ元妃とフィリップ殿下(Prince Philip)の往復書簡の一部が公開された。手紙ではダイアナ元妃はフィリップ殿下を「最愛なるパパ」と呼び、フィリップ殿下は自分に結婚生活の相談に乗る能力がないことを元妃に謝罪するなど、親しい関係をうかがわせるものだった。

 息子チャールズ皇太子(Prince Charles)とダイアナ元妃の破局についてフィリップ殿下は、「求められればわたしは自分の能力の及ぶ限りあなたとチャールズのために最善を尽くすつもりだが、結婚相談員としての能力が欠けていることを認めるのにやぶさかでない!!!」と述べている。

 その返信にダイアナ元妃は「最愛なるパパ、わたしはこの間のあなたの手紙に非常に感動した。知ってはいたけれど、あなたが本当にわたしを心配してくれていることが分かった」「あなたはご自分の結婚生活の相談に応じる能力について謙そんしてなさっています。わたしは同意しません」「この間の手紙であなたは非常な理解と気配りを示してくれました。あなたのご助言を数か月早くいただけていたらと思います」などと書いた。

 手紙は皇太子と元妃が破局した1992年からのもの。夫婦は1996年に離婚している。(c)AFP