【12月10日 AFP】イラン政府と中国石油化工集団(SINOPEC)は9日、20億ドル(約2230億円)相当の大規模な油田開発契約に合意した。国際社会からの圧力を受けるイランのエネルギー産業にとっては重要な取引だ。

 イラン石油省と中国石油化工集団はテヘラン(Tehran)で行われた式典で、2004年後半に初合意した、イラン南西部にあるヤダヴァラン(Yadavaran)油田の掘削契約に署名した。

 ゴラムホセイン・ノザリ(Gholam Hossein Nozari)イラン石油相は「プロジェクトのコストは推定約20億ドルで、最終コストは入札後に確定する」と述べた。ノザリ石油相によると、同油田は今後7年で日量18万5000バレルを産出する見込みだという。

 核問題をめぐり米国がイランへの圧力を強化するため、大手石油企業をはじめ欧州やアジアの企業に対しイランとの取引を中止するよう圧力をかけるなか、今回の契約は締結された。(c)AFP/Aresu Eqbali