【12月9日 AFP】台湾のアン・リー(Ang Lee)監督の映画『ラスト、コーション/色・戒(Lust, Caution)』が8日、中国語版アカデミー賞と言われる第44回金馬賞(44th Golden Horse Awards)の授賞式で、最高賞に当たる最優秀作品賞に輝いた。今年9月に行われた第64回ヴェネチア国際映画祭(64th Venice International Film Festival)の金獅子賞受賞に続く快挙となった。

 今回、最優秀作品賞の他に、最優秀監督賞、最優秀男優賞、最優秀メイク・アップ&衣裳デザイン賞、最優秀オリジナル・フィルム・スコア賞、そしてリー監督と長年一緒に仕事をしてきたパートナー、James Schamusが最優秀脚色賞を、出演女優タン・ウェイ(Tang Wei)が最優秀新人賞を受賞し、同映画は計7つの賞を総なめにした。リー監督は更に、一年で最も活躍した台湾映画の監督に贈られる、最優秀台湾映画監督賞の受賞も果たしている。

 「台湾やアジア各地で、観客の皆さんの絶大な応援に感動しました。皆さんと共に努力を分かち合っているように感じます」とリー監督は語る。

 授賞式には姿を見せなかった同映画主演俳優の香港スター、トニー・レオン(Tony Leung)は、今回ライバルとされていた『The Detective』のアーロン・クォック(Aaron Kwok)を退け、最優秀主演男優賞に輝いた。
 
 2度目の最優秀主演女優賞に輝いた『The Home Song Stories』のベテラン女優、ジョアン・チェン(Joan Chen)は、「多くの先輩が素晴らしい役を演じていらっしゃる中で私が受賞出来たなんて、圧倒されました。 この賞は私にとって前回よりもずっと重要なものです」と語った。チェンは来年のアカデミー賞外国語映画賞の候補とされる同映画で、2人の子供を連れ上海からオーストラリアへ移住し、愛に悩む人生を送る女性を演じている。

 香港の俳優レオン・カーファイ(Tong Leung Ka-fai)は、やくざ映画『The Drummer』で最優秀助演男優賞を、また売り出し中の若手中国人女優ファン・ビンビン(Fan Bingbing)はゴースト・ムービー 『The Matrimony』で最優秀助演女優賞を受賞した。

 香港ポップス界のスター、ジェイ・チョウ(Jay Chou)の監督デビュー作品となった、ミステリアスなロマンス映画『Secret』は、最優秀オリジナル・フィルム・ソング賞、最優秀視覚効果賞、そして一年間で最も際立った台湾映画に贈られる最優秀台湾映画賞を受賞した。(c)AFP