【12月4日 AFP】コロンビアの左翼ゲリラ「コロンビア革命軍(Revolutionary Armed Forces of ColombiaFARC)」によって捕られているフランス系コロンビア人で元大統領候補のイングリッド・ベタンクール(Ingrid Betancourt)氏と15人の人質に関し、Jean-Michel Marlaud駐コロンビア仏大使は3日、仏政府は解放に向け「思慮深く対応する」と語った。

 同大使の発言に先立つ11月30日、ニコラ・サルコジ(Nicolas Sarkozy)仏大統領はベタンクール氏の解放に向け取り組みを強化すると表明していた。同日には、コロンビア政府がFARCから押収したビデオを公開し、ベタンクール氏を含む16人の人質の生存が確認されている。

 Marlaud大使は、コロンビア政府とFARCとの人質・受刑者交換交渉の仲介役から外されたベネズエラのウゴ・チャベス(Hugo Chavez)大統領に代わってフランスがFARCと交渉するのかどうかについては言及しなかった。FARC側は、収監されているメンバー500人の解放を求めている。

 チャベス大統領は前月、両者の交渉において指示を無視したとして、コロンビアのアルバロ・ウリベ(Alvaro Uribe)大統領から仲介役を解任された。チャベス大統領の解任後、FARCのスポークスマン、イバン・マルケス(Ivan Marquez)氏は1日コロンビアの通信社の取材に対し、サルコジ大統領が交渉で「非常に重要な役割」を果たす可能性があると語った。

 また、ウリベ大統領は1日、サルコジ大統領と電話会談を行い、人質解放に向けフランスと協力して新たな手段を検討したいと語ったとされ、フランスが交渉の仲介役になる可能性を示すものと受け止められている。

 仏政府は、2002年のコロンビア大統領選の最中にベタンクール氏が誘拐されて以来、この問題に大きな関心を寄せてきた。(c)AFP