【12月4日 AFP】音程がずれた弦を自動的に検知し修正するという、世界初の自動チューニング・システムを搭載したギターが3日、ロンドンで初公開された。

この「ギブソン・ロボット・ギター(Gibson Robot Guitar)」を10年がかりで開発・制作したのは、米テネシー(Tennessee)州ナッシュビル(Nashville)を拠点とするギターメーカーのギブソン(Gibson)。6種類のチューニングが可能だという。同社は、「発売後、ギター界が一変する」と語っている。

 同日の初公開イベントには、ジ・アラーム(The Alarm)のメインボーカルでギタリストのマイク・ピータース(Mike Peters)が出席し、華を添えた。

 価格は1400ポンド(約32万円)で、7日に英国内で限定版販売が開始される。通常モデルは2008年から発売される予定。

 手動によるチューニングにいら立ち、自動チューニングのアイデアを思いついたという発明者のクリス・アダムス(Chris Adams)氏のコメントが、同社のホームページに掲載されている。このギターを「ギター版メルセデス」と評する同氏によると、自動チューニングの装置は既にスマッシング・パンプキンズ(Smashing Pumpkins)のビリー・コーガン(Billy Corgan)やミューズ(Muse)のマシュー・ベラミー(Matt Bellamy)も使用しており、ザ・フー(The Who)のピート・タウンゼント(Pete Townshend)も興味を示しているという。

 ギブソンのギターは、ガンズ・アンド・ローゼズ(Guns N' Roses)のスラッシュ(Slash)、レッド・ツェッペリン(Led Zeppelin)のジミー・ペイジ(Jimmy Page)、レニー・クラヴィッツ(Lenny Kravitz)、エリック・クラプトン(Eric Clapton)、ポール・ウェラー(Paul Weller)、ポール・マッカートニー(Paul McCartney)らが愛用している。(c)AFP

ギブソン「ギブソン・ロボット・ギター」のHP(英語)