【12月3日 AFP】(12月4日、一部更新、写真追加)ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領は3日、与党統一ロシア(United Russia)の安定性が支持されたとして、下院選の圧勝を宣言した。

 プーチン大統領は、首都モスクワ(Moscow)で報道陣を前に「間違いなくロシア議会の正当性が強化された」と語った。

 開票率98%の時点で統一ロシアは64.1%の票を獲得。これは3分の2の議席数に当たり、法改正も十分可能だ。

 統一ロシアに続きロシア共産党(Russian Communist Party)が11.6%、極右ロシア自由民主党(Liberal Democratic Party of Russia)が8.2%、公正なロシア(A Just Russia)が7.8%をそれぞれ獲得している。

 ほかの7政党は議席獲得に必要な最低得票率の7%を越えることができず、1991年のソビエト崩壊以来初めてリベラル系野党が1議席も獲得できない結果となった。

 一方でロシア共産党とほかの野党勢力は、ロシア史上最も不正な選挙であると非難し、抗議を呼び掛けた。また、海外の監視団も大統領府が支援する統一ロシアが「権力を悪用」したと主張している。

 プーチン政権はフランスのニコラ・サルコジ(Nicolas Sarkozy)大統領から電話で温かい祝福を受けたと伝えているが、フランス外務省はロシアに対し選挙の不正疑惑を解明するよう要請している。

 ドイツも不正があったのは明らかだと主張。英国はロシア中央選挙管理委員会に不正調査を促している。また、イタリアのロマーノ・プローディ(Romano Prodi)首相は選挙結果について事実を明らかにするよう求めている。

 モスクワで監視活動を行っていた欧州評議会(Council of Europe)と欧州安保協力機構(Organisation for Security and Cooperation in EuropeOSCE)の監視員は、今回の選挙は国際基準を満たしていないと語っている。(c)AFP/Dario Thuburn