【12月3日 AFP】旧ポル・ポト(Pol Pot)政権時代の大量虐殺を裁くカンボジア特別法廷(Extraordinary Chambers in the Courts of CambodiaECCC)は3日、元政治犯収容所長のカン・ケ・イウ(Kang Kek Ieu、65)被告(通称ドッチ、Duch)から提出されていた公判前拘束に対する異議申し立てと保釈要求を却下した。

 同被告は7月に特別法廷に逮捕され、まず「人道に対する罪」で起訴された。そのほかの罪についても調査されている。

 それ以前に同被告は、1999年に政府によって逮捕され、以来軍刑務所に収監されていたため、被告弁護側は公判のないまま何年も拘束されてきたことは不当だとし、保釈を要求した。異議申し立てを行った11月20日の被告の出廷は、特別法廷が前年設置されて以来、初の公開審理だった。

 しかし特別法廷は3日、釈放すれば被告が逃亡を試みたり、裁判関係者を脅迫する恐れがあるとして、被告側の要求を退けた。

 カン・ケ・イウ被告はポル・ポト政権時代の1970年代に政治犯収容所長を務め、約1万6000人の拷問および虐殺を指揮したとして罪を問われている。

 同被告の公判は、2008年後半に開始される見込みとなっている。(c)AFP/Suy Se