【12月1日 AFP】ロシア下院(定数450)選挙が2日に行われる。投票日前日の1日、ロシア各地で最終的な準備が進められている。3か月後の大統領選を前に、ウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領が支持する与党統一ロシア(United Russia)の圧勝が予想されている。

 統一ロシアの比例代表名簿の筆頭に記載されているプーチン大統領は、同党が圧倒的な勝利をおさめれば、プーチン氏が来年3月に大統領としての任期を終えた後も、国政で重要な役割を担うことへの信任を与えるものだと述べている。

 旧ソ連国家保安委員会(KGB)出身のプーチン大統領は、2000年の就任以来、政権を維持。今回の選挙をプーチン体制に対する信任投票と位置づけており、統一ロシアに投票することが石油に支えられた好景気と安定を維持するための確実な方法だと主張している。

 選挙運動は法律の定めるところにより11月30日の深夜0時をもって終了した。モスクワ(Moscow)市内では統一ロシアの選挙ポスターが依然として目立つ場所に掲示されている一方、ほかの10政党のポスターは見つけるのが難しい。

 野党陣営は、政権側が選挙期間を通じてテレビ報道を支配し、選挙チラシの押収や党員の逮捕などで議論を封殺したと非難している。

 世論調査によると、統一ロシアは少なくとも62%の票を獲得する見込みで、続く共産党(Communist Party)の12%を大きく引き離している。ロシア政財界は投票率を伸ばすためさまざまな手段をとり、国内の主要携帯電話会社は、利用者に投票を呼び掛けるショートメッセージまで送信した。選挙監視団体では、多くの有権者が職場で上司の監視を受けながら投票するよう言われたとの報告があることから、当局が有権者に圧力をかけている疑いがあるとの懸念を示している。

 投票当日は、警備のためロシア全土で警察官約45万人が動員される。今回の選挙は1991年のソ連崩壊以来5度目で、有権者は約1億900万人。ロシアには11の時間帯があることから、投票は全国9万5000か所に設けられた投票所で東から順に始まる。投票は日本時間2日午前5時に極東地域のカムチャツカ(Kamchatka)を皮切りに始まり、日本時間3日午前3時のポーランドとリトアニアに挟まれた西端のカリーニングラード(Kaliningrad)を最後に締め切られる。(c)AFP/Carole Landry