【11月30日 AFP】(12月1日、写真追加)コロンビア政府は30日、左翼ゲリラ「コロンビア革命軍(Revolutionary Armed Forces of ColombiaFARC)」のメンバーから押収した人質16人のビデオ映像を公開した。映像にはフランス系コロンビア人で元大統領候補イングリッド・ベタンクール(Ingrid Betancourt)氏や米国人人質3人も収録されている。

 ルイス・カルロス・レストレポ(Luis Carlos Restrepo)和平高等弁務官によると、ビデオ映像は首都ボゴタ(Bogota)での掃討作戦で拘束されたFARCメンバーから押収したもので、全部で5本。2003年以来、安否不明となっていたベタンクール氏や米国人人質の生存を示す最新の証拠となった。

 2002年2月に誘拐されたベタンクール氏は、10月24日付の映像で鎖に繋がれ憔悴しきった様子が収録されている。

 また1月1日付のビデオには、米国務省との契約業者Mark Goncalves氏、Kein Stambler氏、Thomas Howes氏の3人が映っている。ベタンクール氏と比較すれば、3人の健康状態は良好なようだ。2003年にコロンビアのジャーナリストが3人を目撃して以降、3人の安否は不明となっていた。

 ビデオは無音だが、レストレポ弁務官によると、米国人人質の3人は、家族に向けたメッセージを語っているという。

 このほかにも、人質の写真や彼らが家族に宛てて書いた手紙なども押収された。ベタンクール氏自筆の手紙も含まれているという。

 FARCは、ベタンクール氏や米国人を含め45人を人質にとっており、解放条件として収監中の同組織のメンバー500人との交換を要求している。しかし、アルバロ・ウリベ・ベレス(Alvaro Uribe Velez)大統領はこれを拒否し、非武装地帯を設けた和平交渉を提案している。(c)AFP/Cesar Sabogal