【11月30日 AFP】「法王の町」の歴史的物件、中世時代の精神障害者のための病院で元刑務所。法王宮殿に隣接し、川を望む絶好のロケーション。独房700室。購入者はホテル経営者限定。このような広告がインターネット上に登場した。

 広告を掲載したのは、フランスの経済・財務・産業省。使用されなくなった国の不動産物件を売却する計画の一環として、同国南部の人気観光地アビニョン(Avignon)の中心部にあるSainte-Anne刑務所を売りに出したのだ。

 うたい文句にたがわず本当に歴史的なこの物件は、精神障害者のための病院として13世紀に建てられた。法王がローマ(Roma)を追われ、同地に法王庁を移したのとちょうど同じ時期だ。その後、建物は2003年まで刑務所として使われ、国内で最も健康に悪そうな物件の1つに数えられていた。

 「刑務所が閉鎖されたとき、市で購入してホテルに改装することを検討した。だが価格が高すぎて」とアビニョンのMarie-Josee Roig市長は語る。

 中庭を囲む長方形で3階建ての建物は現在、オークションにかけられている。入札者に求められる条件は1つ。建物全体か一部を使って、最低でも100の客室を持つ一流ホテルに生まれ変わらせることだ。

 同省は、少なくとも400万ユーロ(約6億4800万円)の売却代金を稼ぐことを期待している。また今後数年間で、元刑務所である物件をさらにいくつか売却する予定だという。(c)AFP