【11月29日 AFP】パキスタンのペルベズ・ムシャラフ(Pervez Musharraf)大統領(64)は29日、文民大統領として2期目の宣誓を行った。同大統領は、兼任していた陸軍参謀長を前日辞任している。

 首都イスラマバード(Islamabad)の大統領官邸で、ムシャラフ氏は新任のAbdul Hameed Dogar最高裁長官を前に、文民大統領として宣誓した。任期は5年。就任宣誓式の模様は、国営テレビで生中継された。

 ムシャラフ大統領は、1999年に無血クーデターで政権を掌握し、以降8年にわたって軍政を敷いてきた。しかし、同大統領が11月初旬に発令した非常事態宣言に対し内外の圧力が高まったことから、2008年1月8日の総選挙を前に、宣誓式前日の28日、軍の最高職を辞任した。

■「自分たちの民主主義で」と西側をけん制

 厳粛な雰囲気のもと、宣誓式を終えたムシャラフ大統領は宣誓演説の中で「これはパキスタンが完全に民主主義の本質へと移行する中での節目だ。わたしに信頼を置いてくれたパキスタン国家に感謝する」と述べた。

 文民大統領としては初となる演説の中でムシャラフ氏は、「民主主義、人権、安定、これらを我々は望んでいる。しかし、これらの達成は我々のやり方で成し遂げる。パキスタンの社会や状況を誰よりもよく理解しているのは、西側の人間ではなく我々自身だ」と述べ、非常事態宣言の解除を迫る西側の圧力を拒絶した。

 また、宣誓演説後、式典に出席した高官や各界代表らに対し、「何があろうとも総選挙は翌年の1月8日に必ず実施される」と強調した。ムシャラフ大統領は、総選挙は民主国家への移行を助けるものだとして、選挙のボイコットをほのめかす野党指導者らに対する対決姿勢を明確にし、自由で公正で透明な選挙を行うと確約した。(c)AFP/Danny Kemp