【11月29日 AFP】サッカー欧州チャンピオンズリーグ2007-08(UEFA Champions League 2007-08)・グループリーグA・第5節、リバプール(Liverpool)vsFCポルト(FC Porto)。試合はリバプールが4-1でポルトに勝利し、通算成績を2勝2敗1分けとして勝ち点を7に伸ばした。

 ベシクタシュ(Besiktas)vsオリンピック・マルセイユ(Olympique de Marseille)の結果次第では決勝トーナメント進出への道が絶たれる可能性があったリバプールだったが、フェルナンド・トーレス(Fernando Torres)の2得点を挙げる活躍がチームとオーナーとの確執が囁かれていたラファエル・ベニテス(Rafael Benitez)監督を救った。

 試合は前半19分に右コーナーキックからフェルナンド・トーレスがヘディングシュートを決めてリバプールが先制するも、同33分に左サイドを突破したプジェミスラフ・カズミエルチャク(Przemyslaw Kazmierczak)からのクロスをリサンドロ・ロペス(Lisandro Lopez)に頭で合わせられてポルトに同点ゴールを許した。

 試合を振り出しに戻されたリバプールは、スティーブン・ジェラード(Steven Gerrard)がFKから直接得点を狙うもシュートは枠を捉えることができず、一方のポルトもDFラインの裏に飛び出したリアンドロ・ロペスが放ったシュートは惜しくもゴールマウスの横へと外れるなど、両チーム追加点を挙げられないまま前半を1-1で終えた。

 後半に入るとリバプールは、ゴール前でボールを受けたライアン・バベル(Ryan Babel)がシュートを打たずにパスを選択する消極的なプレーなどで再三の得点チャンスを決めることができず、スタジアムに集まったリバプールのサポーターにとってはフラストレーションが溜まる展開が続いたが、べニテス監督が後半途中から投入したハリー・キューウェル(Harry Kewell)とピーター・クラウチ(Peter Crouch)が膠着した状況を打破した。

 リバプールは後半33分にキューウェルのアシストからフェルナンド・トーレスが勝ち越しゴールを決めたのを皮切りに、同39分にはミラン・ステパノフ(Milan Stepanov)がペナルティエリア内でハンドを犯して得たPKをジェラードが確実に決めてリードを広げ、更に迎えた後半42分にはジェラードのコーナーキックからクラウチがヘディングシュートを決め、FCポルトにとどめを刺した。

(c)AFP/Steve Griffiths