【11月29日 AFP】ロスチャイルド(Rothschild)家が所有していたファベルジェ(Faberge)の宝飾品「イースターエッグ」が28日、ロンドン(London)で行われたクリスティーズ(Christie’s)のオークションに出品され、約898万500ポンド(約20億5500万円)で落札された。

 このイースターエッグは1902年にロスチャイルド家のために製作された作品で、最近新たに発見されたもの。毎時、卵の上部からダイヤモンドで飾られたおんどりが飛び出し、羽を広げ首を振りくちばしを開閉して鳴く仕掛けになっている。

 落札したのは会場にいたロシア人だったが詳細は不明。

 ロシアの美術品の過去最高の落札価格は、2002年4月に米国ニューヨーク(New York)で行われたクリスティーズのオークションで落札された「Faberge Winter Egg」の662万249ポンド(約15億1000万円)。

 時計と機械仕掛けを施したイースターエッグは今回落札されたものを含め3つしか知られていない。

 また、帝政ロシア時代の宝石商ファベルジェはロシア皇室のため50個のイースターエッグを手掛けたが、民間の顧客のために作った例は12個しか知られていない。(c)AFP