【11月27日 AFP】今週ロンドン(London)で、高額落札が予想されるオークションが多数開催されるなか、28日に出品されるファベルジェ(Faberge)の宝飾品「イースターエッグ(Easteregg)」に、特に大きな注目が集まっている。

 クリスティーズ(Christie's)が出品するこの品は、帝政ロシア時代の宝石商ファベルジェが制作したもので、予想落札額は900万ポンド(約20億円)とされている。

 ファベルジェは、ロシア皇室のため50個のイースターエッグを手掛けたが、民間の顧客のために作った例は12個しか知られていない。28日に出品されるのは、1902年にロスチャイルド(Rothschild)家のために作られた作品で、最近新たに発見されたもの。卵の上にはダイヤモンドで飾られたおんどりがついており、毎時、羽を広げ首を振りくちばしを開閉して鳴く仕掛けになっている。

 クリスティーズ関係者は「とても楽しみだ。これほど高品質のイースターエッグは本当に珍しい」と語っている。

 このイースターエッグを落札するのは、近年ファベルジェの宝飾品をロシアに買い集めている富豪ビクトル・ベクセルベルグ(Viktor Vekselberg)氏ではないかとの憶測が飛び交っているが、ロシアの画廊経営者Chris Martin-Zakheim氏は、この説に懐疑的だ。「ベクセルベルグ氏は興味がないかもしれない。だが、そのほかのロシア人にとって、今回はファベルジェのイースターエッグを手に入れる最後のチャンスになるだろう」と話している。(c)AFP