コソボ問題最終交渉始まる、両者の溝埋まらず
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【11月27日 AFP】コソボ(Kosovo)自治州とセルビアの代表は26日、オーストリアのバーデン(Baden)で、コソボ自治州の最終地位をめぐる土壇場の交渉を行った。
欧州連合(EU)、米国、ロシアの3代表(トロイカ)の仲介で行われた今回の交渉で、正反対の立場を取る双方が見解の違いを克服できるかは、いまだ不透明だ。1990年代に悲惨な民族紛争を経験した同地は、バルカン半島最後の紛争地帯とされている。
コソボ代表のSkender Hyseni報道官は、交渉後の記者会見で「セルビア側の提案に新しい点は一切見られない」と指摘した。
一方、セルビアのスロボダン・サマルジッチ(Slobodan Samardzic)コソボ担当相は「まるで独立が約束されているかのような振る舞いだ」とコソボ代表団を批判した。
3日間の交渉を前に、EUの調停役Wolfgang Ischinger氏は、今後交渉が行われる可能性はなく、今回が解決に向けた最後のチャンスだと強調した。
コソボ自治州に住む180万人のアルバニア系住民は、セルビアとのあらゆる関係を断つことを望んでいる。一方ロシアの強力な後ろ盾を受けるセルビアは、断固反対の立場で、独立の代わりに幅広い自治権を認めてきた。
トロイカは12月10日に潘基文(バン・キムン、Ban Ki-moon)国連(UN)事務総長にコソボ自治州の最終的地位を報告する。(c)AFP/Aleksandra Niksic
欧州連合(EU)、米国、ロシアの3代表(トロイカ)の仲介で行われた今回の交渉で、正反対の立場を取る双方が見解の違いを克服できるかは、いまだ不透明だ。1990年代に悲惨な民族紛争を経験した同地は、バルカン半島最後の紛争地帯とされている。
コソボ代表のSkender Hyseni報道官は、交渉後の記者会見で「セルビア側の提案に新しい点は一切見られない」と指摘した。
一方、セルビアのスロボダン・サマルジッチ(Slobodan Samardzic)コソボ担当相は「まるで独立が約束されているかのような振る舞いだ」とコソボ代表団を批判した。
3日間の交渉を前に、EUの調停役Wolfgang Ischinger氏は、今後交渉が行われる可能性はなく、今回が解決に向けた最後のチャンスだと強調した。
コソボ自治州に住む180万人のアルバニア系住民は、セルビアとのあらゆる関係を断つことを望んでいる。一方ロシアの強力な後ろ盾を受けるセルビアは、断固反対の立場で、独立の代わりに幅広い自治権を認めてきた。
トロイカは12月10日に潘基文(バン・キムン、Ban Ki-moon)国連(UN)事務総長にコソボ自治州の最終的地位を報告する。(c)AFP/Aleksandra Niksic