【11月26日 AFP】25日に行われたクロアチアの総選挙で、発表された中間発表では保守系与党クロアチア民主同盟(Croatian Democratic UnionHDZ)と左派野党社会民主党(Social Democratic PartySDP)が大接戦となっており、両政党とも連立政権に向けて自信を示している。

 選挙管理委員会は、HDZがSDPに対しわずかな差でリードしているとの中間発表を発表。HDZの党首でもあるイボ・サナデル(Ivo Sanader)首相は「HDZの勝利は確実だ。(しかし)最終開票結果が明らかになるまでは、勝利宣言は行わないし、できるものではない」と語った。

 これに対し、SDPのZoran Milanovic党首は「われわれは、クロアチアには変革とより有能かつ誠実な新たな政権が必要だと考えているすべての政党と、新政権樹立に向けて協議や合意を進めている」と明らかにした。

 中間発表によると、HDZの獲得議席は少なくとも60議席で、一方のSDPは57議席。クロアチア議会の議席数は最大160議席を予定しており、どちらの政党が勝利しても連立政権は避けられないと見られる。(c)AFP/David Vujanovic