【11月21日 AFP】ヨルダンで20日、110議席をめぐって885人が立候補した下院選挙の投票が行われた。女性議員のために6議席が確保されたこともあり、女性立候補者は過去最多の199人となった。

 この日は休日が宣言され、警察官4万人がパトロールに当たり、情勢不安定な部族地域には軍が派遣された。

 現地時間午後7時(日本時間21日午前0時)には12県中11県で投票が締め切られたが、アンマン(Amman)県の6地区では、投票率が低かったことから投票時間が2時間延長された。それにより、29%から35%の間で低迷していたアンマンの投票率は、49%に上昇。他地域の投票率は平均54%以上に達し、締め切り後直ちに開票作業が行われた。

 なお、イード・ファエズ(Eid Fayez)内相によると、選挙期間中にバルカ(Balqa)とアンマンで候補者2人が票の買収未遂で逮捕されたという。

 開票結果は21日に公式発表される。

 アブドラ・ビン・フセイン(Abdullah bin Hussein)国王下で選挙が行われるのは今回が2度目。欧米で教育を受け、親米派として知られる国王は、公正な選挙を約束している。

 アブドラ国王が改革の一環として女性に6議席を割り当てたことで、女性立候補者数は前回2003年の54人から3倍以上の199人にのぼった。(c)AFP/Ahmad Khatib