【11月16日 AFP】サッカー、イタリア・セリエAのラツィオ(SS Lazio)のサポーターが死亡した事件でこのサポーターに対し発砲を行った警官の弁護士が現地15日、警官が殺人罪の嫌疑をかけられたことを報道関係者に明かした。

 亡くなったガブリエレ・サンドリ(Gabriele Sandri)さんは、高速道路のサービスステーションで他チームのサポーターと小競り合いを起こし、介入した警官の発砲により死亡したとされたが、この警官は車内に座っていたサンドリさんをサービスステーションの反対側の高速道路から撃ったという。名前の明かされていないこの警官は2度銃を発砲、サンドリさんはそのうちの銃弾1発を首に受けた。

 警官は事件当初、過失致死罪で捜査していたが、同日に事件現場近くのアレッツォの司法官が容疑を殺人罪に切り替えた。死亡したサンドリさんと同じ車に乗っていた目撃者は警官が2発目の発砲時に腕を伸ばしていた、と証言している。

 事件後、イタリアの各都市ではサポーターと警察官や警備員の間で衝突が頻発しており、12日には週末の18日に予定されていたセリエBとセリエC(2部と3部)の試合を延期する決定が下された。また、イタリアのスポーツ安全監視機関も同日、事件後最初のセリエAの試合が行われる11月24日と25日に同リーグに所属する6チームのサポーターの移動を禁止した。同機関のウェブサイト上でアタランタ(Atalanta)、カターニア(Catania)、ACミラン(AC Milan)、ASローマ(AS Roma)、サンプドリア(Sampdoria)及びトリノ(Torino FC)のファンの移動の禁止が発表され、セリエCの5チームも同じく禁止されている。また、同機関は事件直後に、暴力的と見られるサポーターのグループでの移動を許容すべきでないとの見解を示している。(c)AFP