【11月16日 AFP】カンボジア北部で15日、居住地からの立ち退きに抵抗する住民グループと警官隊との衝突で少なくとも1人が死亡した。国軍当局が発表した。 現地では当局と住民との地権争いが続いており、14日、怒った住民らが日本人旅行者1人を人質に取った。

 軍副司令官によると、問題の土地は有名なクメール遺跡プレアビヒア(Preah Vihear)寺院に近い保護区で、強制立ち退きの中止を求める住民らは14日、日本人旅行者1人をカンボジア人数人とともに人質に取った。

 人質は、数時間後に無事解放されたが、15日になって争いが激しくなり、ナイフや斧で武装した住民数百人が警官隊と衝突、少なくとも1人が死亡、数人が負傷したという。

 副司令官は、住民が居住する土地は国の寺院を監督する政府機関であるAspara Authorityの管理下にあり、住民が不法占拠していると主張。「保護区域であることから、当局は住民に立ち退きを求めている」と、当局の立場を説明した。

 また「無秩序な状態を作り上げた」と住民側を非難。住民は遺跡に通じる道路を木で封鎖し、観光客が立ち入れないようにしたという。

 副司令官によると、衝突で住民らの指導者数人が逮捕された。(c)AFP