【11月15日 AFP】(一部更新)米証券大手メリルリンチ(Merrill Lynch)は14日、会長兼最高経営責任者(CEO)にNYSEユーロネクスト(NYSE and Euronext)のジョン・セイン(John Thain)CEO(52)を起用すると発表した。12月1日付で就任する。

 メリルリンチは10月下旬、サブプライムローン関連資産の評価損が約80億ドル(約9000億円)にまで膨らんだことを公表、当時のスタンレー・オニール(Stan O'Neal)会長兼CEOが引責辞任に追い込まれていた。

 オニール氏退任後、暫定の非常勤会長を務めてきたアルベルト・クリビオーレ(Alberto Cribiore)氏は、「セイン氏は複雑な世界金融市場の知識と指導者としての豊富な経験を持ち、大手証券会社の経営者に求められるスキルも備えている適任者だ」と述べ、期待感を示した。

■元ゴールドマン・サックス社長、セイン氏の経歴

 セイン氏は、細かいところまで目が届く人物として知られている。マサチューセッツ工科大学(Massachusetts Institute of Technology、MIT)で電子工学を学び、1979年にはハーバード大学(Harvard University)でMBAを取得した。
 
 NYSEのCEO就任前は、ゴールドマン・サックス(Goldman Sachs)で重要ポストを歴任、1999年5月からは社長を務めた。

 2004年1月、214年の歴史を誇るNYSEのCEOに就任すると、NYSEの株を公開。電子取引を導入するなど、証券取引所の近代化を推し進め、2006年には、ユーロネクストと大西洋をまたいだ大規模な合併を主導した。

 かつてらつ腕を振るったゴールドマン・サックスのライバル会社にあたるメリルリンチ再生の指揮を任されたセイン氏は、米CBNCテレビのインタビューで、「(メリルリンチに)変化をもらたらすことができると思う。心配ないだろう」と話し、新ポストに自信をのぞかせている。(c)AFP/Amandine Ambregni