【11月15日 AFP】黒海(Black Sea)周辺で暴風雨のためタンカーなど船舶5隻が難破した事故で、世界児童保護基金(WWF)は14日、ロシア南部沿岸に流出した大量の重油の回収に数か月を要する可能性があるとの見解を示した。

 事故があった黒海の北東に位置するケルチ海峡(Kerch Strait)には約2000トンの重油が流出したが、この周辺は環境に敏感な生物が多く生息する海域となっている。

 WWFロシア支部のイーゴリ・チェスチン(Igor Chestin)代表は、「海岸の汚染を除去するのに1週間近くかかり、さらに海面から重油を完全に回収するには数か月必要」との見解を示した。

 ロシアの環境監視局「Rosgidromet」は同日発表の声明で、ケルチ海峡に流出した重油は、漁業上の許容水準の50倍と指摘している。

 重油流出により、最高10年間、この地域の環境に影響を及ぼす可能性もある。国際環境保護団体グリーンピース(Greenpeace)ロシア支部のAlexei Kiselyov氏はモスクワで記者会見を行い、海底には300-400トンの重油が沈んでいると説明した。(c)AFP